トピックス 副鼻腔のエアロゾル療法
エアロゾル療法用の機器の現況と将来の展望
佐藤 素一
1
1帝京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.11-16
発行日 1992年1月20日
Published Date 1992/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900477
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はじめに
アメリカのAARC (American Association forRespiratory Care)が刊行している月刊誌Respi-ratory Careの1991年5月号に,Dr.D.J.PiersonをはWhat's New in Respiratory Care?の表題で,過去数十年間をふりかえる一方,1990年に行われたAARC総会の演題のなかからWhat’s Newのトピックスを取りあげ解説している1)(図1)。
AARCは,主に米国内の吸入療法技師の集まりであって,現在3万人以上おり,4年間の修練を経て医師の指示で治療を実施している。本論文で,D.J.Piersonは,総会のなかから4つの口演内容をとりあげているが,そのうちの2つがエアロゾル療法機器(equipment)についてのもので,その内容は本療法に使用する薬剤の開発,改良と同時にこれらとどのように組み合わせて疾患の改善に結びつけるかを追究したものである。
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