目でみる耳鼻咽喉科
歯性上顎洞炎
朝倉 昭人
1
1獨協医科大学口腔外科
pp.574-575
発行日 1982年8月20日
Published Date 1982/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209472
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上顎洞の発育が良好で,上顎の歯根尖と洞底が接近している場合,歯性炎症(根尖性,歯周性,その他の炎症)が原因で上顎洞炎を起こした場合を歯性上顎洞炎という。他の副鼻腔に炎症が波及していても,習慣上,歯性上顎洞炎と呼んでいる。
原因歯としては,上顎第1大臼歯,第2大臼歯,第2小臼歯の順に多いようで,複数歯のこともある。一般の副鼻腔炎のなかで歯性上顎洞炎の占める割合は6〜13%ぐらいといわれている。急性と慢性とでは症状は異なる。
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