目でみる耳鼻咽喉科
パラフィン置換によるガマ腫摘出方法
湊川 徹
1
,
植田 浩史
1
,
浅井 良三
1
1兵庫医科大学耳鼻咽喉科
pp.74-75
発行日 1981年2月20日
Published Date 1981/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209208
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ガマ腫は舌小帯と下顎の間にみられる嚢腫で,大部分は唾液腺の貯留嚢腫である。嚢腫は青味を帯びて内部が透明に見え,波動極めて明瞭であり,表面を被う口腔粘膜は正常である。穿刺により内容液を吸引すると側壁は直ちに縮小するが,比較的短期間に再現する。治療法には表1のごとき方法があるか,完全摘出ができれば最も望ましい。
摘出に当たり,菲膜を一たん破ると完全摘出は極めて困難となる。摘出に際し,溶融パラフィンを用いて内容液の置換を行えば,極めて容易に摘出できる。以下にその方法を述べる。
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