目でみる耳鼻咽喉科
フィブリン糊を用いたガマ腫摘出術の試み
込田 茂夫
1
,
大滝 一
1
,
富樫 孝一
1
,
中野 雄一
1
1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.390-391
発行日 1986年6月20日
Published Date 1986/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210133
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ガマ腫の根治にはその嚢腫壁の完全摘出が不可欠であるが,壁がきわめて薄いためにしばしば術中に破れ,完全摘出ができず再発の原因となっている。このため従来よりいくつかの手術手技上の工夫がなされてきた。今回われわれは近年耳科手術で頻用されているフィブリン糊1)を用いた摘出術を行い,きわめて優れた方法であるとの印象を受けたのでその方法を紹介する。
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