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Neurosensory Centerだより
久保 武
1,2
1Baylor医科大学耳鼻咽喉科
2大阪大学医学部耳鼻咽喉科
pp.1009-1013
発行日 1979年11月20日
Published Date 1979/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209004
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Ncurosensory Center of Houston(NSC)は,1977年9月29日に完成式が行なわれたまだ新しい診療,教育,研究施設である。私は1978年1月1日より1年6カ月の間,NSCの中のOtologicalResearch Laboratory(主任五十嵐真教授)にrcsearch associateとして働く機会を得たので,その概要を紹介させて頂く。
建物は3つのtowerから構成されており(第1図),左端A(地上1〜7階)がOtorhinolaryngology and Communicative Sciencesに属し,中央Bの7階までがNeurology,B 8〜11階がpatient tower,右端CがOphthalmologyとなつている。地下2階に車庫,地下1階に受付,cafeteria,神経科のrehabilitation centerなどがある。総工費3,400万ドルの内,連邦政府から100万ドルの他は,すべて個人または財団などの寄付によつている。いくら金持の多い米国とはいえ,この様な多額の寄金が簡単に集まるわけではない。寄金のcampaignの原動力を理解して頂くため,まずHoustonという都市の性格と,NSCの置かれているTexas Medical Centerについて記述してみたい。
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