カラーグラフ 目でみる耳鼻咽喉科
Laryngomicrosurgery時の歯牙保護の一工夫
山口 宏也
1
,
戸塚 元吉
1
,
船井 洋光
1
,
山崎 正
2
1虎の門病院耳鼻鼻喉科
2虎の門病院歯科
pp.250-251
発行日 1979年4月20日
Published Date 1979/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208883
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Larynmicrosurgeryの際に,歯牙および歯肉損傷に対する予防が必要である。このため、われわれは,ethylvinylacetate(Ergoflex)を使用したマウスガード(歯牙保護具)を歯科に作成依頼している。このマウスガードの作製手順は,①口腔内上顎歯型の印象をとり,上顎,顎石膏模型を作製。②Erkopress(西独,ERKODENT社製)のフラスコにセット(第1図,1),③厚さ3mmのErkoflexを赤外線ヒーター(130℃)で2〜3分加熱,軟化させ瞬間的に圧接する(第1図,2),④Erkoflexを上顎模型からはずし,余剰部分を切除する(第1図,4,5)。
できあがつたマウスガードは,患者個人,個人の歯型にあつたもので,固定が確実で,装置後,自然脱失することがなく,歯牙,歯肉を保護できる。しかもマウスガードが薄く(約1mm)挿管時に支障となることはない。
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