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特集 もう困らない! 異物摘出マニュアル
喉頭・気管・気管支異物
Laryngo-tracheo-bronchial foreign bodies
櫻井 一生
1
Kazuo Sakurai
1
1藤田保健衛生大学耳鼻咽喉科学教室
pp.568-575
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201031
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POINT
●喉頭・気管・気管支異物は,生命にかかわる重篤な状態に陥ることがある疾患であり,早期に診断,治療する必要がある。
●喉頭・気管・気管支異物の診断には,まず疑うことが重要であり,注意深い病歴の聴取,胸部の聴診が必要である。
●小児の気管・気管支異物はX線透過性異物が多く,胸部単純X線検査では直接異物を確認することはできないが,Holzknecht's signは診断に有用である。
●胸部CT検査は,X線透過性異物の描出も可能であり,診断が困難な例には有用である。
●早期診断のためには,気管・気管支異物を疑ったら,ためらわず内視鏡にて気管内を観察することが必要である。
●喉頭・気管・気管支異物の摘出には術中,術後の気道管理が重要であり,異物摘出術は他科との連携を含め,万全な準備のうえに行うべきである。
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