創刊50周年記念特集 今日の耳鼻咽喉科/治療のコツと全身管理
鼻—症候と疾患
鼻茸
三宅 浩郷
1
1東海大学医学部耳鼻咽喉科
pp.780-781
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208738
- 有料閲覧
- 文献概要
鼻茸の手術は耳鼻咽喉科専門医にとつて初心者,熟練者を問わず,頻度の多い手術である。鼻茸の根底には副鼻腔炎,鼻アレルギーなどが存在することは,臨床医の常識であり,その治療に当つては原疾患の治療とともに鼻茸の処置を考えなければならない。しかし,鼻茸を伴う患者は頑固な鼻閉に苦しみ,一時的にせよ,鼻茸を摘出する事により症状の緩解を希望する場合が多い。特に原疾患の手術ができない幼小児,老人,全身的疾患のある患者は,鼻茸の処理のみを目的とした手術を行なわなければならなくなる。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.