特集 外傷
顎関節の損傷
石井 保雄
1
1京都大学医学部口腔外科学教室
pp.815-823
発行日 1976年10月20日
Published Date 1976/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208415
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I.はじめに
顎関節部は直接,または介達性外力が作用したとき,あるいは悪癖,咬合異常などの慢性持続性刺激が作用したとき,その外力の強さに応じて,損傷を受け,形態的変化とともに,口腔のもつとも重要な咀嚼機能が障害される。
顎関節の形態は下顎骨の小頭と側頭骨下顎窩,および前方の関節結節との間の楕円関節で,両面の凹んだ関節円板を介して,上下に関節腔が二分されている。
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