Japanese
English
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糸球体腎炎における扁摘—扁桃陰窩の病態からみた一考察
GLOMERULO NEPHRITIS AND TONSILLECTOMY
菱沼 文彦
1
,
加納 禎雄
1
Fumihiko Hishinuma
1
1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.563-567
発行日 1976年8月20日
Published Date 1976/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208382
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I.はじめに
糸球体腎炎には種々の病型があり,おのおの発生機序を異にしているといわれている。また糸球体腎炎の病像を遷延させたり,慢性化させたり,進行させる要因にも種々のものが想定されている。したがつて扁桃が糸球体腎炎に関与している場合にはそれぞれの病型によつて時期的にあるいは質的に関与の仕方が異なつてくると考えられる。これを解明する糸口の1つとして扁桃の特殊性である他のリンパ上皮組織にはみられない複雑な陰窩構造に着目し,この病態と糸球体腎炎との係り合について考察し,扁摘の意図するところを述べてみたい。扁桃陰窩の病態は病理組織学的に3つに分けられる(第1表参照)。
The relation between the tonssils and glomerular nephritis is discussed in detail.
The tonsillar crypts were proven as being the foci within which infectious organism thrive, these foci should be completely irradicated by complex removal of the tonsils.
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