Japanese
English
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頭頸部領域における嚢腫の病理所見
PATHOLOGICAL FINDINGS OF THE CYSTS IN THE HEAD AND NECK REGIONS
高橋 廣臣
1
,
武本 欣也
1
,
川野 六郎
1
,
小田 恂
1
,
白岩 恒男
1
,
下山 高生
1
,
代田 正道
1
,
徳増 厚二
1
,
設楽 哲也
1
,
馬場 廣太郎
2
,
津田 祥明
3
Hiroomi Takahashi
1
1北里大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2独協医科大学耳鼻咽喉科学教室
3長崎大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.239-247
発行日 1976年4月20日
Published Date 1976/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208330
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I.はじめに
頭頸部領域における腫瘤は,あくまでも悪性腫瘍が主役であつて,良性腫瘍や嚢胞は鑑別診断上の意味をもつ程度の傍役である。しかも深い臨床経験を有する確かな眼と,熟練した指先による視・触診で多くの場合において悪性腫瘍との鑑別は比較的容易であると老えられる,だからといつて良性腫瘍の診断を軽視してよいわけはなく,良性腫瘍をよく知ることは同時に悪性腫瘍の診断をより確実にすることとなる.このような観点から著者らの経験を述べ諸賢のご批判を得られれば幸いである。なお症例中には既に報告したものが一部含まれている。
Seventy one cases of various cysts of the head and neck region are reported.
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