特集 症状からみた検査のすすめ方
頭頸部痛
佐々木 好久
1
1城西歯科大学耳鼻咽喉科
pp.617-623
発行日 1974年10月20日
Published Date 1974/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208114
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頭頸部の痛覚に関係する神経としては三叉神経,中間神経,舌咽神経,迷走神経,頸神経があるが,その支配する領域が広く,各脳神経との連絡を持つものも多く,耳鼻科領域で頭痛を扱う場合は,頭頸部全体の疹痛としてながめる方が妥当のように思われる(第1図,第2図)。
軽度の鈍痛から激痛,何んとなくうつとうしいものから,ひりひり,ぴりぴり,ずきずき,刺すよう,焼けるよう,えぐるよう,脈打つよう,締めつけるようといつた性質のものがあり,持続性とか発作性とか出現様式が異なつていたり,疼痛が発生したり増強したりする因子,解発部位,疼痛の放散領域など種類と性格もさまざまである。
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