特集 —症候別 すぐ役に立つ—救急画像診断—いつ撮る? どう見る?
各論—症状別 どのように画像検査を行うか,どう読むか?
突然の頸部痛
松浦 紘一郎
1
,
齋藤 尚子
1
1埼玉医科大学国際医療センター画像診断科
pp.684-687
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224881
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Point
◎突然の頸部痛にWallenberg症候群など,小脳や脳幹梗塞症状を認めた場合は,椎骨動脈解離を疑い,頭部MRI,MRAを施行する.
◎突然の頸部痛に神経根痛や対麻痺,顔面を含まない片麻痺を認めた場合は,頸椎硬膜外血腫を疑い,頸椎MRIを施行する.MRI検査が施行できない場合はCTを行い,脊柱管内を注意深く観察する.
◎突然の頸部痛に咽頭痛や嚥下痛,咽頭後壁の腫脹を伴った場合は,CT検査を施行する.咽後膿瘍を除外できたら,石灰沈着性頸長筋腱炎を疑い,骨条件や軟部条件でC2椎体前面の石灰化の有無をチェックする.
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