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I.はじめに
acoustic impedance(A. I)の測定は電話技術のために物理学者や技術者により行なわれていたが臨床的に応用したのはMetzが最初である13)。その後Metz自身,Jepsen7),Terkildsen17)18),Mφller15)らにより主に研究され,耳内筋の反射性収縮および外耳道圧の変化によつて生じるA. Iの変化を測定する方法が確立した。
一方,米国では絶対的なインピーダンスの測定のためにZwislocki22)がelectromechanical bridgeを開発している。本邦でも恩地ら28)29),阿瀬23)によりこの方面の研究がなされている。しかしヨーロッパ,特に北欧ではTerkildsenら18)により紹介されたelectro-acoustic bridgeが広く使用されている。最近米国でもJergerら8)9)がこの方法の臨床的経験や正常値を検討し報告しており,米国内にもその実用性が認められつつあると思われる。本邦では大竹ら27)がこの方式をとりいれたMadsen Model ZO 70による成績を報告しているが,まだ国内でのこの方面の検討は緒についたばかりであり,十分な認識と評価がなされていないので検討に価すると考える。われわれはMadsen Model ZO 70およびZO 72につき使用する機会を得たので若干の検討を行ない本法の原理,使用法の解説と併せて報告する。
A method for making a clinical application of Madsen's type 70, 72 (electro-acoustic impedance bridge) is studied.
The principle of impedance audiometry and the method of its application are described.
The normal values of tympanometry, impedance, static compliance and stapedial muscle reflex are obtained.
The results of this study is in agreement with similar ones of others.
The authors conclude that the present method is favorable in routine examination for objectivity in relatively short period of time.
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