薬剤
頭頸部悪性腫瘍に対する溶連菌制癌剤OK-432(PC-B-45)の臨床使用経験
関谷 忠雄
1
,
大塚 基
1
,
宮川 公文
1
,
維田 宗夫
1
,
渡部 照和
1
1国立名古屋病院耳鼻咽喉科
pp.957-967
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207999
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I.はじめに
悪性腫瘍に対する治療法としては従来手術と放射線照射が行なわれ,近時各種の抗腫瘍製剤の応用も盛んとなつてきたが,抗腫瘍製剤の治療効果は未だ満足すべき段階には達していず開発途上にある。私どもは岡本ら1)の創製になる溶連菌制癌剤PC-B-45の凍結乾燥製剤であるOK-4322)を中外製薬株式会社より提供されたので,昭和44年3月より各種の頭頸部悪性腫瘍患者に投与し,その臨床使用成績を検討してきた。昭和47年4月末現在で一応投与を終了した症例は40例に達したのでその使用成績を取りまとめて報告する。
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