薬剤
局所血管収縮剤Otrivinの使用経験—Double Blind, Cross Over法による臨床的観察と鼻腔粘膜に及ぼす影響
杉浦 茂
1
1出版健康保険組合診療所耳鼻咽喉科
pp.71-86
発行日 1971年1月20日
Published Date 1971/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207589
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鼻粘膜血管収縮剤として硝酸エピレナミンをはじめ,硝酸ナファゾリン,塩酸ナファゾリン,硝酸テトラハイドロゾリン,塩酸テトラハイドロゾリンなどが使用されてきたが,一長一短がある。これらの薬剤を臨床に用いる場合,1)血管収縮作用が優れていること,2)鼻粘膜に対する刺激作用がないこと,3)抗炎症作用があること,4)効果の持続性があること,5)反動性腫脹がないこと,6)習慣性などの副作用がないこと,などが望ましい。
今回,チバ製品KKより新血管収縮剤Otrivinの試供を受け,鼻閉を主訴とした症例に点鼻薬として使用する機会を得たので報告する。
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