鏡下耳語
最近の薬物療法に思う
高須 照男
1
1名古屋市立大学医学部
pp.52-53
発行日 1971年1月20日
Published Date 1971/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207586
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私が大学を卒業したのが昭和12年であるから,これまで約1/3世紀が流れていることになる。
この間を振りかえつてみると薬剤の進歩発展にはきわめて目覚ましいものがあつた。とくに化膿性疾患に対するサルファ剤や抗生物質などの種類はきわめて多く,効果もすぐれていて華々しい時代を形成しているといえる。これらの出現当初にはグラム陽性球菌による急性化膿性疾患はほとんど陰をひそめるのではなかろうかとの印象を受けたくらいである。
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