薬剤
鼻疾患に対するTavegylの臨床使用経験—Cross Over法による効果判定の検討
杉浦 茂
1
1出版健康保険組合診療所耳鼻科
pp.931-942
発行日 1971年11月20日
Published Date 1971/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207717
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Ⅰ.緒言
耳鼻咽喉科の臨床において,鼻疾患に対し各種の抗ヒスタミン剤が使用されてきた。抗ヒスタミン剤を使用する場合,催眠,全身倦怠感,口渇,胃腸障害,心悸亢進などの副作用を考慮に入れる必要がある。これら製剤においては,毒性が少なく,効果が持続し,副作用がないことが望ましい。
抗ヒスタミン剤Tavegylは特異的なヒスタミン拮抗作用と著明な毛細血管透過性の抑制作用を示し,ヒスタミンに起因するアレルギー症状に対して著明な抑制効果を示すといわれている。今回サンド薬品株式会社より本剤の試供を受け,治効判定の機会を得たので報告する。
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