薬剤
点鼻剤Otrivinの使用経験
水越 治
1
,
佐々木 均
1
,
今村 忠司
1
,
川本 智
1
,
浜 広信
2
1京都府立医科大学耳鼻咽喉科学教室
2山城病院耳鼻咽喉科
pp.1021-1024
発行日 1967年9月20日
Published Date 1967/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203829
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Ⅰ.緒言
鼻副鼻腔炎に対する保存的治療剤を大別して鼻腔副鼻腔の炎症性あるいはアレルギー性の主な症状である粘膜腫張を軽減させ,鼻内分泌物の排泄を促し,鼻腔粘膜または,洞内粘膜の病変の治療を間接的に期待するところの局所末梢血管収縮剤と抗炎作用,および抗腫脹作用を有する各種抗生物質,サルファ剤,ステロイドホルモン,抗ヒスタミン剤,非ステロイド系製剤,さらに各種蛋白分解酵素などの積極的な治療剤とに分類できる。
今回,われわれが臨床上使用経験した "Otrivin" CIBAは,前者に属する局所の末梢血管収縮剤であるが,従来の点鼻剤と比較して,多くの優れた効果が認められたので報告するしだいである。
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