薬剤
耳鼻咽喉科領域におけるTransaminの臨床効果について—Double Blind Methodによる
斎藤 寛
1
,
季 同海
1
,
飯塚 俊勝
1
,
湯川 伵朗
1
1東京医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.455-460
発行日 1969年6月20日
Published Date 1969/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207306
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Ⅰ.緒言
1893年Dastreの発見に端緒を発し,その後Mac Farlaneによつて基礎的な体系化が行なわれたFibrinolysisなる現象は,さらに,Tillet,Unger, Ratonoff, Astrup,岡本,山村,安部ら内外の学者の研究により,ますますその体系の整備や概念の確立に,著しい進歩をみるに至つた(もちろん,今日なお未解の分野が残されてはいるが)。
同時に,fibrinolytic enzymeなるplasminの作用機序も次第に解明されつつあり,plasminの消長が,ある種の病態と密接な相関が存在する事実が臨床医家の間で,重要な問題としてとりあげられ,多くの研究がなされている。
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