特集 助産婦に必要な薬の知識
(1)妊産婦とくすり
子宮収縮剤—特に分娩時の使用について
鈴村 正勝
1
,
菊池 三郎
1
1日本医科大学第一病院産婦人科
pp.22-28,33
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203800
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現在子宮収縮剤として臨床上広く使用されているものにはキニーネ,スパルティン,麦角剤およびオキシトシンの4種を挙げる事ができる.
キニーネの投与法としては経口,筋肉内投与などが可能である,その陣痛促進作用は私達の研究によると弱いが長く持続する特長がある1).したがってその効果の調整は困難で追加投与により過強陣痛を惹起する可能性がありまた過敏症も存在し子宮内胎児死亡の報告もあり2)陣痛促進剤としては適当なものとは考えられない.
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