薬剤
耳鼻咽喉科領域におけるSulfiodizoleの基礎的ならびに臨床的検討
高須 照男
1
,
馬場 駿吉
1
,
間宮 敦
1
,
大橋 道三
1
,
鈴木 昌
1
,
松永 正道
1
,
吉岡 志郎
1
1名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.1063-1069
発行日 1970年12月20日
Published Date 1970/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207579
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.はじめに
最近の抗生物質を主体とした感染症に対する化学療法の進歩は瞠目に値するが,軽症感染症に対するsulfa剤の有用性も未だ忘れ去られたわけではなく,少量投与で十分な抗菌力を発揮し,かつ持続性があるなどの特徴をもつsulfa剤の開発にいまなお努力が払われているのが現状である。
われわれは今回,塩野義研究所において新しくSulfisomezoleの誘導体として開発されたSulfiodizoleについて若干の基礎的検討を行なうとともに,耳鼻咽喉科領域数種感染症に臨床使用する幾会を得たので,その成績について報告する。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.