薬剤
新化学療法剤(Policydal)による耳鼻咽喉科炎症性疾患の治療経験
武藤 二郎
1
,
馬場 隆
1
,
梅沢 久男
1
,
洪得 意
1
1群馬大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.57-64
発行日 1969年1月20日
Published Date 1969/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207247
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Ⅰ.序
上気道の急性感染症を取り扱うことの多い,われわれ耳鼻咽喉科医にとつて,化学療法剤および抗生物質による治療は日常の診療に大きな役割を演じている。
サルファ剤は,古くから愛用されてきた薬物であるが,その抗菌力自体が抗生物質より劣ることと,耐性菌の増加により化学療法の主流は抗生物質療法に移行してきており,われわれの領域にしばしばみられる,比較的軽症の急性感染症に対しても,抗生物質を使用しなければならないという傾向が強くなつてきた。この事は日常診療に不便,不都合を感じさせる問題である。
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