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耳鼻咽喉科領域における新Sulfa剤(ダィメトン)の治療経験
加藤 秀雄
1
,
向井 敬
1
,
湯川 伵朗
1
,
田村 伝
1
,
今給黎 守慶
1
,
山川 薫
1
1東京医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.249-255
発行日 1962年3月20日
Published Date 1962/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202826
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緒言
近年,いわゆる持続性高級Sulfa剤が次々と発見され,広範囲な抗菌性がある事と相俟つて,その投与法が簡単なため臨床医家の広く愛用する所となっている。著者等は従来の持続性Sulfa剤の特徴をもち,更により有効性が高いと老えられる新Sulfa剤,すなわちSulfadimethoxineの2位のOCH3基を欠く化合物である4-Methoxy6-Sulfanilamido-Pyrimidine(ダイメトン)(第一製薬)が,極めてすぐれた試験管内抗菌作用を有することを知つた。たまたま今回これを臨床的に試用する機会を得たので,著者等は之を経口的投与と注射により耳鼻咽喉科領域の各種感染症95例に使用した所幸いにも良好な成績を得たので之を報告する。
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