Japanese
English
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プロタルゴール過敏症について
A DRUG ALLERGY DUE TO PROTARGOL
宮部 勲
1
Isao Miyabe
1
1慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.461-464
発行日 1968年6月20日
Published Date 1968/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203964
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Ⅰ.はしがき
耳鼻咽喉科領域におけるアレルギーと関係の深いものに種々の薬物が知られているが,Urbachは因子として食物によるもの,外因に由来するもの,経口的ならびに非経口的に摂取した薬物などを挙げている。プロタルゴール過敏症例については,本邦ではすでに樋口,久保,横井,村上,中野らの報告がある。
薬物の過敏状態が起こるには,その前提条件が必要であり,これは抗原抗体反応の結果によるもので,本症の場合は特殊な抗体(おそらくプロテイン銀によるものであろう)があつて,組織内で抗原と反応して過敏症状を誘発するものと思われる。
Four cases of drug allergy apparently evoked by the use of protargol is reported. These cases showed a positive skin-test, an increase of eosinophils in the nasal discharge and 3 cases out of the 4 showed eosinophilia in the blood of peripheral circulation.
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