Japanese
English
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14歳女子の硬口蓋に発生した唾液腺混合腫瘍
MIXED TUMOR OF THE HARD PALATE
緒方 聖
1,3
,
津田 暢夫
2,3
Hijiri Ogata
1,3
1長崎大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2長崎大学医学部原医研病理部門
3長崎大学大学院生
pp.853-856
発行日 1966年8月20日
Published Date 1966/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203641
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Ⅰ.はじめに
唾液腺組織に由来する混合腫瘍は耳下腺,顎下腺,舌下腺などに好発するが,口蓋にもその発生がみられている。腫瘍それ自体は良性腫瘍と目されているが,一度その発育度が急変し,被膜を破り骨を破壊する様相を呈してくると,臨床的にこれは悪性と診断される。著者らは右頬部腫脹に口蓋腫瘤を訴える14歳女子に遭遇したが,術前た混合腫瘍の確診が得られず,上顎悪性腫瘍として右上顎部分切除を行つた一症例を報じ,若年者に発生した混合腫瘍例に加えたい。
A case of mixed tumor of the hard palate with the swelling extending into the region of the cheek is reported.
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