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A. T. P. 内服錠による各種神経難聴・耳鳴の治療経験
堀口 信夫
1
,
津崎 満
1
1東京大学医学部附属病院分院耳鼻咽喉科
pp.183-185
発行日 1964年2月20日
Published Date 1964/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203216
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Ⅰ.緒言
ATPを神経難聴,耳鳴に対して使用した報告は数多くあり,いずれも効果があると報告されている1)。これらはATPの注射例であるが,われわれは東大分院耳鼻咽喉科においてATP内服錠を使用して,臨床的観察を行なう機会をえたのでその症例を記載し,治療成績を検討した。
使用方法は原則としてATP 1錠20mgを1日6錠120mg内服とし,連日20日を1クールとした。併用薬剤としてB1100mg内服錠を投与した。1クールごとに聴力検査を行ない,聴力変動を対比し,耳鳴の変化を患者から聴取した。
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