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ストレプトマイシンの副作用に対するコンドロイチン硫酸の使用経験
越山 健二郎
1
1国立大阪福泉療養所
pp.713-714
発行日 1962年8月20日
Published Date 1962/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202904
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緒言
肺結核に対する画期的な治療剤としてSMが登場して以来約20年を経たが,その副作用としては既に登場間もなく第8脳神経に対する障害が報告されている。その後副作用軽減の目的でDHSMが作られ,このDHSM乃至複合SMが一般に使用されるように成ってから前庭機能障害は著明に減少したが,現在なお聴器副作用としての耳鳴難聴のほか口唇周囲のしびれ感,顔面の熱感および全身倦怠感などの副作用が認められる。これらの副作用,就中聴器副作用に対しては既に有効な種々の薬剤が報告されているが,今回著者はコンドロイチン硫酸を試用する機会を得たのでその成績を報告する。
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