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音響外傷とメニエル症候
坂田 英治
1
,
小倉 孝
1
,
鈴木 淳一
1
,
徳増 厚二
1
,
五島 一吉
1
,
小松崎 篤
1
1東京大学耳鼻咽喉科学教室
pp.403-406
発行日 1961年5月20日
Published Date 1961/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202667
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I.はじめに
われわれはここ数年来"メマイ外来"を設けてメマイ患者の検査や治療を行なうにあたり,その原因疾患の探索に重点をおいているが,非常に複雑な臨床像に悩まされることが多い。メマイや眼振の発生がその原因疾患により各種の影響をうけて極めて多様な性状を示すことはあらためて述べるまでもない。
この度は,メマイ発生の一誘因とも考えられる音響外傷者にその焦点を向けてみた。症例はすべて"メマイ"を主訴としており,他に自覚的にも難聴があり騒音中で仕事に従事していた経歴を有するもので,聴力検査において4000cpsを中心とした深いdipを示している9例についていささか知見を得たので報告する。
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