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耳鼻咽喉科領域におけるOradolの応用
藤森 暢路
1
,
三宅 浩郷
1
,
杉山 繁
1
1慶応義塾大学附属病院耳鼻咽喉科学教室
pp.1059-1061
発行日 1960年12月20日
Published Date 1960/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202582
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I.緒言
近年に到り一般的な口内疾患及び咽頭疾患の治療に口内錠が賞用される様になり,治療面に新分野が開かれるものとして注目されている。然しながらこれらの多くは抗生物質を主剤とするものである。現在多数の抗生物質について研究がなされて居り,中でも細菌の抵抗性の増大,ひいては耐性菌の出現,中毒反応及びアレルギー等の副作用が重要視される様になり,抗生物質の使用には批判的な面が大きくなりつつあり,又抗生物質はカンディダに対し効果を期待し得ないと云う欠点を持つている。
此の度,チバ製品株式会社より提供をうけたOradolは抗生物質製剤と異り上記の欠点がないと云われる口内錠で構造式は次の通りである。
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