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耳鼻咽喉科領域の手術後疼痛に対するDedoran(K-120)注射の使用経験
鈴木 安恒
1
,
宮部 勲
1
,
杉山 繁
1
1慶応大学耳鼻咽喉科
pp.885-889
発行日 1960年10月20日
Published Date 1960/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202551
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I.緒言
耳鼻咽喉科領域において使用される薬剤で,止血剤,消炎剤および鎮痛剤が最も使用頻度が高くその量も最も多いものである。最近鎮痛剤は種々の薬剤のカクテル等により強力かつ習慣性等の副作用のない薬剤が相当数使用される様になり,阿片アルカロイド等の使用は次第にその影をひそめて来ている。
カクテル鎮痛剤として1921年StarkensteinによつてAminopyrin,BarbitalからVeramonが創られ,Pyrabitalが出現してから非麻薬,非アルカロイド鎮痛・鎮静剤として広く使用されて来たのは周知の事実である。
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