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急性音響性外傷に対するコンドロイチン硫酸の効果例
河内 一郎
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.849-851
発行日 1960年10月20日
Published Date 1960/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202542
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I.緒言
職業性難聴に就ては幾多の先賢により,臨床的実験的に研究され見るべき成果を得ているが,此れらの予防,治療に関しては現在なお的確なものがなく,産業衛生上重要な課題である事は論を待たない。
職業性難聴の予防或は治療に関しては従来耳栓の着装,配置転換,Vitamin B1,カリクレイン其の他種々の薬剤があるが,前2者は従業員の自己的原因,例えば耳栓による耳痛,危険感受の遅い為の不便,会話困難等により又配置転換による経済上の点等により充分なる成果を上げ得ず,又薬物療法にも充分なる成果を期待し得なかつた。
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