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唾液腺疾患のいろいろ—〔その11〕急性化膿性耳下腺炎の治療について(唾影法による治療方針の決定)
北村 武
1
,
奥田 稔
1
,
戸川 清
1
1千葉大学医学部耳鼻咽喉科教室
pp.617-625
発行日 1960年8月20日
Published Date 1960/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202496
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I.まえがき
急性化膿性耳下腺炎は1828年症例報告としてLancet誌に記載され,以来幾多の研究報告がなされて来た。我々は本症の治療方針の決定に唾影法を用いて好成績を収めているが,以下当科で経験した症例につき,その原因及び誘因,臨床症状,唾影像と治療法の関係を観察し,併せて若干考察を加えてみたいと思う。
猶本症例数中には異物による炎症,慢性炎症及びSialoangiectasisの急性増悪,腺周囲リンパ腺炎,流行性耳下腺炎等は含まれていない。
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