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第6回国際耳鼻咽喉科学会出席記(1)
西端 驥一
1
1慶大
pp.410-413
発行日 1959年5月20日
Published Date 1959/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202250
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第6回国際耳鼻咽喉科学会の日本代表を決めるのには随分曲折があつた。初めは星雲状態で混沌としていた。それは一方には貫録のある長老を代表にすべしと云う声があり,他方には優秀な演題を出した若手にすべしと云う声があつたからだ。之等の声はいずれも陰の声であつたから一般の会員は知らなかつたが無視することの出来ない底流であつた。
その中にワシントンのホリンガー幹事長から日本の代表者2名を通知せよと云つて来たので放つておく訳にゆかなくなつた。これを理事会で決めても差し与えないと云う意見もあつたが理事専横の謗りを避けるために全評議員の投票にした。
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