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第6回国際耳鼻咽喉科学会出席記—3——ロスァンゼルス,ローチエスター,シカゴ
西端 驥一
1
1慶大
pp.551-554
発行日 1959年7月20日
Published Date 1959/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202281
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昭和32年4月25日午前8時にUAL#450で桑港を出発して午前10時にロスアンゼルスに着いた。快晴で夏のような気温である。原ドクトル,菅氏,安島氏が迎えに来てくれた。安島丑松氏は私の妻の伯父で所謂一世でロスでは日本人会で活躍している。仲々世話好きで小柄の陽に焼た顔には多年の苦闘を深い皺に刻みこんでいる。ブツキラ棒だが親切気が態度や言葉の端に滲出る。私は皆に別れてカーリン街の同氏の宅に宿ることにした。
原氏や安島氏に案内されて我々数人が英字新聞や邦字新聞社に挨拶にゆく。小野教授しきりに団長振りを発揮他の者はあるが無きかに霞む。
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