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滲出性中耳炎に対するセフアランチン使用経験
鮑 健生
1
,
上山 千鶴
1
1横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.607-608
発行日 1958年7月20日
Published Date 1958/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202057
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緒言
滲出性中耳炎に対する治療は多種多様であり,薬剤によるか鼻内又は鼓膜に操作を加えるか等諸法がある。依つて従来如何なる治療法が行われて居るか列挙して見ると次の如くである。即ち耳管通気法,鼓膜穿刺,鼓膜切開,薬物療法としては抗ヒスタミン剤,スルフア剤,抗生物質,Jenkinsが甲状腺抽出物を使用して有効であるとしたが,最近池田,赤池,渡辺等は本疾患に対してセフアランチン皮下注を行い有効なる事を報告して居る。依つて私共は本症に対してセフアランチン皮下注並びに経口投与を行い効果を調べたので報告する。
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