特集 副鼻腔炎の病理と治療
慢性副鼻腔炎の粘膜病理
後藤 修二
1
1名古屋大学
pp.859-873
発行日 1956年12月25日
Published Date 1956/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201685
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慢性副鼻腔炎の病理組織学的研究は1893年Zuckerkandl1)を始めとして1800年代にHarke2),Dmochowski8),E. Fränkel4)其他によつて発表せられ,1900年の始めにはSchieferdecker5),Minder6),Wertheim7),Oppikofer8)らの発表があり,1910年代にはUffenorde9),Hajek10),1920年代にはManasse11),Bauer-Beck12),Uffenorde13),Schumacher14),Nühsmann15),Runge16),Hirsch17)等によつて報告されて整理されている。我国に於ても大正2年原田18),其後姜19),後藤20),菊地21)によつて夫々その時期に於ける新しい見解に立つて研索され,更に組織化学的に研索が行われつゝある。
そこで副鼻腔炎の粘膜病理に関する現段階を綜説的に記述し,更に問題点を明かにして今後の進むべき方向の一端を知らんとした。
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