--------------------
上顎神経伝達麻酔に対する局所麻酔剤Xylocaineの使用経験
大沢 林之助
1
,
中村 正弥
1
1東京逓信病院耳鼻咽喉科
pp.691-694
発行日 1956年10月20日
Published Date 1956/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201655
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.まえがき
1943年ストツクホルム大学有機化学研究所のLöfgren及びLundquistは,化学的には塩基性アニリドであり,Cocaine,Procaine類の局所麻酔剤とは構造を異にする一連の化合物を合成し,その内の一つω-Diethylaminoacet-2,6-XylidideをXylocaineと名付けた。其の構造式は次に示すようである。
本薬剤に関しては多くの研究者達によつて広汎な薬理試験及び臨床試験が行われ発表されている。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.