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新局所麻酔剤Xylocaineに依る泌尿器的各種麻酔法—(特に尿道麻酔滑剤)
土屋 文雄
1
,
峰 英二
1
,
天谷 博
1
1東京逓信病院泌尿器科
pp.149-156
発行日 1956年2月1日
Published Date 1956/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201622
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最近の泌尿器科的手術並びに検査処置の進歩は技術の進歩と同時に抗生物質の発達と麻酔剤の改良に負う所が大である。
局所麻酔剤の歴史はGötingenのNiemann & Lossen(1860)に依りCoca藥からCocaineの分離成功により始まった。次いでKöller & Freud(1884)は之を眼科手術に際し局所麻酔に応用し,現在の麻酔学の基礎を確立した。Corning(1888)はCocaineを用い,硬膜外脱酔に成功しBier & Kiel(1894)はCocaineの脊麻により患者に苦痛を与える事なく手術を施行した。次いでEinhorn & Braun(1905)はProcaineを発見し,MiescherによりDibcaineが効力に於いてProcaineの20倍である事が報告された。
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