特集 難聽研究の進歩
難聽の原因論—内耳性難聽の一因子
後藤 修二
1
1名古屋大学
pp.617-626
発行日 1952年12月20日
Published Date 1952/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200810
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はしがき 所謂感音系難聽を惹起する原因としては実に多数のものが挙げられている。
一方本症が先天性に遺伝的のものが少くないとして,先天的と後天的とに大別している。然して先天的としているものは,聾唖が言語習得前に発病したものであり,先天性感音系難聽は言語習得後に発病したものであつて,その本態は同一で発病時期を異にしているのみであるとしている。ところが明かに遺伝関係の認められるものの他は,先天的のものであるが,不明な原因による後天的のものであるかの区別が出来ない。
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