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編輯後記,他
大藤
pp.39-46
発行日 1949年1月20日
Published Date 1949/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200127
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冷嚴な木枯の風に吹きまくられて1948年の幾多數々の慘な敗戰の追憶は,打ち鳴らされた鐘の音と共に葬り去られて今は小さな島國の曉にも美しい新春は何か希望の約束でも持つて來たかの樣に否事實,幾千の科學者,醫學者の胸に先づ平和再建の使徒としての高邁な理想とえい智が閃いて來た事であらう.
國民の一員として感概は深いが夜明けと共に夢は破れて吾々の眼前には新しい小路が再建への大道へと續いてゐた.日本の再建には平和科學を以て人類の幸福と永遠の眞理の爲に儘す事のみが手近い大道となつた.
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