銀海餘滴
日本眼科學會50年史の編輯について
中 泉
pp.552
発行日 1952年7月15日
Published Date 1952/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201216
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財團法人日本眼科學會に於ては本年で創立第55年を迎えられる事となつた。長い間立派な業績を殘されたが,その研究發表等の論文は誌上に永久に殘る事となつているけれどもその會の運營及役員等は,歳と共に次第にわからなくなつて行きつつある。殊に戰災以來貴重なる各種の文献等も燒けたものが多く又先輩中鬼籍に入られた方々も數多い。この際古いものを一まとめにしておく事は必要な事であるので,本年福岡の總會で50年史の編輯が決議されたのである。ついては読者諸賢の内で古い記念物等を御秘藏の方々は此際御一報を賜りたいものである。但し日眼雑誌以前の井上眼科研究會雑誌や大西博士の眼科雑誌や,日眼雑誌,實驗眼科,中眼,眼臨,眼科の證明等は,全部まだあるからそれ以外のものを御願申したい。殊に各種の記念寫眞等を御所持の方は是非御一報下さる樣御願申します。
例えば,明治25年ヒルシュベルグ教授來朝當時の寫眞や記念の扇子,東大第一代眼科教授梅錦之丞先生の書かれたもの(寫眞はあり其他の記念物)東大河本教授,京都府大淺山教授の古き記念物,又日眼第1回總會第2日(明治30年2月28日)午後1時東京日本橋坂本小學校運動場に於ける出席者一同の記念撮影(出席者95名という)これらのもの御秘藏の方は是非共御一報を賜りたく御願い致します。
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