論説
興味ある鼻腔副鼻腔異物例
中川 一郞
1
1東京慈惠會醫科大學耳鼻咽喉科教室
pp.25-29
発行日 1948年4月1日
Published Date 1948/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200046
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健全なる副鼻腔には異物の竇内に入る事は極く稀にして其の大部分は外傷性異物にして殊に戰時に於ては砲彈の破片,彈丸等による鼻腔,副鼻腔異物の多數症例を見たり。
しかれども平時に於ては獵銃,空氣銃,ピストル等の彈丸の他外傷性異物の竇内侵入は比較的稀にして我が國の文献を見るに村山氏の木片,山本田邊氏の竹片,松岡森氏の竹片,中村氏の牛骨編棒片,岩城岩尾氏の枯枝,栗栖氏の螺旋ポルト,平山氏の木片,信貴氏の木片等の報告あり。
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