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特集 シンポジウムIV.最近の顕症梅毒
最近の顕症梅毒—特にBFPと治癒判定
SYPHILIS RECENTA OF LATE YEARS: SOME NOTES ON BIOLOGICAL FALSE POSITIVE REACTION AND ON CRITERIA OF CURE
本多 一
1
Hajime HONDA
1
1大阪大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka University School of Medicine
pp.1230-1233
発行日 1965年11月20日
Published Date 1965/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204237
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Reagin反応に関して1941年Pangborn女史の精製分画されたCardiolipinを抗原として行なわれたワ氏反応,沈降反応,凝集反応等が梅毒治療並びに診断指針として重きをなして来た。
然かるに近年に至つて本症の増加傾向と共に特異,非特異性に関する問題が採りあげられ諸外国はもとより本邦に於ても既にTPIテスト及びTPCF,FTA等の諸テストが研究者間に於て検討されて来た。幸い厚生省の後援のもとに約2ヵ年トレポネーマFTA共同研究班として誕生継続された。班長は伝研の山本教授が指名され,各地より研究同行者が集り術式,技術内容の検討に加えて同一血清について各研究班員に於てコンテストが行なわれた。結果FTA法は本邦に於て最も適応したテストであることと臨床面に応用し得ることが諸成績により明らかにされた。
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