Japanese
English
--------------------
フェニールケトン尿症の1例
A CASE OF PHENYLKETONURIA
久木田 淳
1
,
高橋 成夫
1
,
加藤 寿一
2
,
豊口 昭夫
2
Atsushi KUKITA
1
,
Shigeo TAKAHASHI
1
,
Juichi KATO
2
,
Akio TOYOGUCHI
2
1札幌医科大学皮膚科学教室
2札幌医科大学小児科学教室
1Department of Dermatology, Sapporo Medical College
2Department of Pediatrics, Sapporo Medical College
pp.1107-1112
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204217
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒 言
本症は,1934年Fölling1)によつて始めて知能障害と皮膚毛髪の色素沈着の異常,時に痙攣等を主要症状とする疾患として記載され,尿中に酸性において塩化第2鉄液を加えると,緑色を呈するフェニール焦性ぶどう酸を発見し,これによつて本疾患の診断は確定する。
1959年Hsia2)は世界に報告された症例は約400例に達すると推定しているが,わが国においては1951年台3)による最初の報告例を始めとし,多数の患者と家系とが知られている。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.