--------------------
思いつくまま(41) 旅をして
大原 一枝
1
1関西医大
pp.1159
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203937
- 有料閲覧
- 文献概要
8月9日,高知女医会の学術講演会に招かれて高知へ出かけた。丁度よさこい祭も見物出来るからと,同級の友人K女医がこの日をえらんでくれた訳である。高知には戦前一度旅したことがあるが,今回は飛行機で,大阪伊丹空港から45分で,アッと云う間に日章飛行場に到着した。
講演のあと,お城の中にある料亭『花壇』で,高知医師会の御歴々と共に,名物さわち料理や,珍妙な『しばてん(河童)踊り』などのおもてなしに預かりながら,暗い夜空に上つては消える花火の遠景を楽しんだ。宴中高知女医会の雄,K女史の音頭で女医会数え歌の披露があつた。『ひとつとせ—』から始まつて『とをとせ—』まで,各節のくりかえしとして『美人が80人』と特にフォルチシモで強調された所をみると,この南国土佐には,われわれ同僚女医が80人,しかも皆美人である由,誠に愉快且つたのもしい限りである。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.