声
思いつくまま
樋田 正子
1
1長野県安曇村役場
pp.11
発行日 1972年8月10日
Published Date 1972/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205118
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昭和38年循環疾患で昏迷のなかで,村内には卒中による廃人同様の人々が7〜8名在宅していた。どのように指導してよいかもわからなかった折に,管内保健所百瀬予防課長から「成人病の検査は血圧だけでなく,眼底に早く所見がでるから,信大医学部公衆衛生学教室に協力を求めては」との助言を得て本格的な循環器成人病とのたたかいが始まり,早くも9年目を迎えた。
実質的に信大の協力を得たのは,38〜46年までで本年からは管内医師会の協力を得て実施する運びとなった(南安曇郡下は全町村が,47年度から医師会の協力による循環器成人病健診が実施される)。循環器成人病は自覚症状のないままに進行していく人が多く(全体の95%),要医療と診断されながら医療中断や医療放置していく人が41年ごろまで続いた。
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