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思いつくまま(11)
永田 正夫
Masao NAGATA
pp.639
発行日 1961年7月1日
Published Date 1961/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203097
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「臨床的にみて,逆行性腎盂撮影法と経静脈性腎盂撮影法を比較せよ」という試験問題を出したら,かなり多数の答案に経静脈性腎盂撮影法の方が費用が高価であることを臨床応用上の欠点として指摘しているのに気付いた。尿管カテーテル法の附属している逆行性腎盂撮影法の方が当然費用も高価につくと考えられるし,私自身も講義のときにこのようなことは話をした覚えもない。
医局での茶のみ話にそのことを話したら,病院内で社会保健係として毎月の請求書作製を担当しているA助手が「先生,それは学生のいう方が正しく,経静脈性腎盂撮影法の方が高価です」という。そして,社会保険で定められている次の計算式を示してくれた。
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