Japanese
English
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Brado軟膏治験
CLINICAL INVESTIGATION OF BRADO CREAM
西原 康子
1
Yasuko NISHIHARA
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology & Urology, Keio University Medical School
pp.83-84
発行日 1961年1月1日
Published Date 1961/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202982
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I.緒言
現在迄皮膚糸状菌症に対する抗白癬菌剤として種々の薬剤が出現しているが,尚難治のものが少くない。又,その実験成績としての抗菌価と,臨床成績とにはかなり差異がある。この原因としては糸状菌の寄生する表皮内に薬剤の滲透がよく行われない事,培地と人体皮膚に於ける菌の発育状態の差異によることなどが挙げられている。故に抗糸状菌剤の,臨床的な問題点は,勿論,著明な抗菌作用を有する事であるが,その他糸状菌症のそれぞれの型に応じて,掻痒感停止とか,病巣面の乾燥とかの補助的作用も大切である。今回上記種々の点を考慮した新しい合成剤として提供されたBradex-Vioform Cream〔2% Vioform.1% Pyribenzamin 0.05% Bradosol Brado-(Ciba)〕による糸状菌疾患24例についての治験をまとめた。
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