Japanese
English
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皮膚泌尿器科領域に於けるPropionyl Erythromycinについて
PROPIONYL ERYTHROMYCIN THERAPY ON SKIN AND UROGENITAL INFECTIONS
徳田 安章
1
Yasuaki TOKUDA
1
1信州大学医学部皮膚泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Urology Faculty of Medicine, Shinshu Univresity
pp.515-519
発行日 1960年6月1日
Published Date 1960/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202837
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I.はじめに
近来の抗生物質療法の進歩はまさに括目すべきものがあるが,感染症,原因菌の大部分をしめる葡萄球菌に対して最も繁用されているPenicillin,Streptomycin等に対し耐性菌株が高率に出現し,この対策が多くの関心を集めている。
現状において最も耐性の少い抗生物質はEry-thromycin (EM.と略す)とされているが,EMに対する葡萄菌の耐性獲得速度はかなり急速であり,現況の如く無制限に使用すれば,遠からざる将来には,EM耐性葡萄球菌の増加が懸念されるのである。従つて予め今のうちにEM耐性葡萄球菌の対策をたてておくのは必らずしも無駄な努力ではないと考えるものである。
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